勝手に連帯保証人にされる理由や対処法について

連帯保証人は債務に対する責任が非常に大きく、債務者に代わってすべての債務に対する返済の義務を負います。通常の保証人には債務の催告や資産の検索に対する抗弁の権利がありますが、連帯保証人はそれらの権利を有していません。返済については債務者とほぼ同等の責任を持つ形になるので、慎な判断が求められるでしょう。一方で自分が知らない所で勝手に連帯保証人として扱われるケースが稀にあります。

多くの場合、親族など身近な人が勝手に名前を使うことで起こるトラブルですが、法律上、名前を使われた人には支払い義務がありません。本人が同意したわけではないため、契約は成り立たないと見なされます。しかし、勝手に名前を使われたことを客観的に証明するのは容易ではないのも事実です。サインや捺印は本人の手で行うのが前提なので、その点をどうやって否定するかが問題になります。

債権者から書類の写しを貰い、自分は連帯保証人にはなっていないことを示すのが一般的な対処法です。しかし、それだけで債権者が同意するとは限らず、裁判で決着をつける事態になることも珍しくありません。裁判になると法律の知識が必須なうえに、様々な書類を用意しなければいけません。債務に関するトラブルへの対処に慣れている弁護士に相談するのが賢明でしょう。

勝手に連帯保証人とされるトラブルを防ぐには、安易なサインや捺印を行わないのが一番の方法です。親族や友人であっても金銭に関してはシビアに接するのがトラブルに遭わない秘訣と言っても過言ではありません。

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